日本には様々な職人さんの仕事があります。
どの仕事も技術が必要で、やりがいのあるものがほとんどです。
建設業界に入ったのなら、稼げる仕事で手に職をつけたいという向上心に燃えている方はたくさんいらっしゃると思います。
でも、親方のもとで働いているうちは、中々給料が上がらないのが現状ではないでしょうか。
独立したいと思っても、自分に発注してくれるお客さんを見つけなければ、独立しても食べていくことができません。
今回の記事では、すぐに給料を上げる方法をお話するのではなく、長い目で見て、給料を上げていくにはどうしたらよいかということについてお話していきます。
段取りができる職人になる
まず、給料をあげるために大事なことは、職人としての質を上げて、どんな仕事も自分ひとりの力でできるように地道に力をつけていくことです。
将来的に独立したときにも、どんな仕事もできる、あの人であればこの仕事を任せられるという存在であれば、仕事の依頼につながると思います。
工事ができるということのほかに、段取りができる職人さんになれれば、存在感を増すことができます。
朝、工事現場に出発する前に、トラックの荷台に、今日使う材料や工具、機械などを積んでいきますが、その時点で段取りができる職人さんは、どの材料をどの順番で積んでいったら効率よく作業を進めることができるかを考えています。
また、現場に到着してからも、作業エリアごとに、どの材料と機械を配置しておけばよいかも把握しています。
なぜ、このようなことができるかというと、前日までに作業の工程を頭に入れて、効率よく作業をするにはどうしたらよいかを考えているからです。
この記事を読まれている職人さんは、段取りのできる職人さんを目指してもらえればと思います。
職人としての技術(質)を上げる
仕事のできる職人さんは、何が違うかというと、自分の専門としている分野について、幅広く、かつ、奥深くまで仕事の中身を知っていますので、どんなアクシデントが起きても、その解決をすることができます。
そのような仕事のできる職人さんは、普通の職人さんよりも、多くの出来高を上げることができますので、会社からの評価も高まり、多くの給料を得られると思います。
どうしたら幅広い知識を身に着けることができるか、
それはできる職人さんの仕事のやり方を盗むのが最も近道だと思います。質問しても答えてくれる職人さんであればよいですが、仕事は見て覚えろというタイプの職人さんが多いと思いますので、すぐに答えを教えてくれる人は少ないです。
仕事を盗むとは?
仕事を盗むとは、目でみて技術を盗む、すなわち「観察」することです。
できる職員さんの動きを観察して、どのような作業をしているのか、材料の手配や、人をどのように動かしているかなどを吸収することで、自分の力となります。
仕事を観察して気づいたところがあれば、
「〇〇さん、今日の〇〇の作業、〇〇してたからスムーズに進みましたね。そのほかにコツってありますか」
など、雑談のときなどに話をすることもできます。
職人さんがいやがる質問は、わからないことを何も考えずに聞くことですが、このように自分で考えて、また質問しやすい雰囲気の中で質問すると、答えてくれることが多いです。
みんなに好かれる人になる
将来的に独立したい人に限らず、会社の中で親方的な立場になりたいと考えている方は、みんなに好かれる人になっていただきたいと思います。
みんなに好かれるために何をしたらよいかは、以下のとおりです。
- みんなが嫌がる仕事を率先してやる(掃除や重たい荷物運びなど)
- 作業が遅れて困っている人がいれば助ける
- 悪口や足をひっぱるような行動をしない
- 同僚や後輩の面倒をみる(人としてのコミュケーションや、仕事を教えるなど)
確かに人よりも多くの仕事をしなければなりませんし、気遣いもしなければなりませんので、上記の行動をすることはしんどいと思います。
しかし、こういった行動ができていれば、人がついてきますし、仕事も任せられますし、デメリットに比べてメリットもたくさんあります。
自分のことを認めてくれるほかの会社の人から、うちに来ないかと声をかけられることもあると思います。
資格をとって、違う業界に転職する
建設業界にはさまざまな資格があります。
私が知っている人でも、施工管理技士の資格をとって、職人さんから大手ゼネコンの現場監督に転職した方もいます。
資格をとれば、自分の可能性が広がりますので、給料アップを望むことも可能になってきます。
仕事をしながら勉強するのは大変だと思いますが、一時の苦労で給料アップが見込めるのであれば、挑戦する価値はあるのではと思います。
いまでは、検索すれば、どのような資格をどのように勉強すれば合格できるか、また、SNSでは同じような境遇の方が資格取得に向けて頑張っている姿を見ることができますので、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
職人さんの給料をあげるにはどうしたらよいかについて説明しました。
今日からできること、長い目でみてできることをまとめています。
結局は、自分次第ですので、あきらめずに頑張っていただきたいと思います。
ご覧いただきありがとうございました。
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