ガソリン価格の値上がりによる建設業界の影響

建設ニュース

資源エネルギー庁による調査によると、3月7日(月)時点のガソリン等の店頭現金小売価格調査の結果は以下のとおりとなっています。

【調査結果】

(レギュラーガソリン)

174.6円/

・前週の172.8円と比べ1.8円値上がり    (9週連続の値上がり)     

(軽油)

 154.2円/

・前週の152.5円と比べ1.7円値上がり    (9週連続の値上がり)      

(灯油)

   114.4円/  2,060円/18㍑   

・18㍑価格は、前週の2,033円と比べ27円値上がり (9週連続の値上がり) 

調査の結果|石油製品価格調査|資源エネルギー庁
資源エネルギー庁のホームページです。石油製品価格調査 調査の結果。

(上記URLは、資源エネルギー庁のホームページのリンクです)

1年前とのガソリン価格の比較

上記のとおり、2022年3月7日時点のガソリン価格の平均価格は、

174.6円/㍑

ですが、約1年前の2021年3月8日時点のガソリン価格は

146.1円/㍑

約20%も値上がりしている計算となります。

マイカー通勤している人はどのくらい家計に影響がある?

国土交通省総合政策局のデータによれば、マイカー通勤者の全国平均通勤距離は片道で「10.5km」とされています。

https://www.mlit.go.jp/common/000128770.pdf

(上記URLは国土交通省のホームページのリンクです。PDFの資料の63ページにその旨の記載があります)

そうすると、往復21km車を使用することになりますので、1カ月のうち20日間通勤し、実燃費でおおよそ15km/㍑として計算して、

21km×20日÷15km×174.6円=4,888円となります。

これが1年前であれば、4,090円となります。

ガソリンの価格だけで計算すると、ガソリン代が上がったからといって、通勤だけに限っていえば、そこまで家計に大きな影響を与えるものではないのではと考えられます。

ただ、通勤のほかに、日常の生活やレジャーでも車を頻繁に使用する場合には、ガソリン代が上がっていることが家計に影響を与えるものと考えられます。

建設機械はどうなのか。

以下の動画によると、小型のユンボを30分稼働させると、約900ccの軽油を消費するとされています。

YOUTUBE

現在の軽油1㍑あたりの値段が154.2円/㍑

1年前の2021年3月8日の軽油の値段が、126.2円/㍑

ですので、1日8時間フル稼働でユンボを稼働させると、14.4㍑の軽油を消費することとなります。現場が25日稼働すると仮定して、1カ月あたりに換算すると、

154.2×25日×14.4㍑=55,512円となります。

これが1年前の軽油の値段であれば、45,432円となり、約1万円の値上がりとなります。

大型の工事現場であれば、さらに燃料を多く消費する重機を使用することとなりますので、値上がり幅はさらに大きくなります。

まとめ

以上のように、ガソリン価格が上がったことで、建設会社の営業にジワジワと影響を与えることがわかりました。

もちろん、ガソリン価格だけでなく、そのほかの建設資材の価格も上がることとなりますので、物価が上がることの影響は、かなりあるものと考えられます。

ただ、民間工事の場合には、当初に契約した単価に縛られるケースがあり、資材やガソリン価格が上がったからといって、即座に追加変更工事代金をもらえるとは限りません。

すでに契約をしている工事では、資機材が高騰していることを踏まえて、早い段階から契約変更の話し合いを進めていくとか、VE・CDなどで全体の工事費を安く抑えるような話し合いを進めておく必要があるのではと考えます。

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